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全国に約3万社存在する税理士・会計士法人の中で、「財務コンサルティング」を標榜する事務所は数百社程度にとどまると推測されている。 さらに、所長の属人的なスキルや外部への委託に依存せず、組織として仕組み化し、職員レベルまで業務を落とし込んで収益化を実現している事務所に至っては、全体の数%にも満たない水準という見解もある。

AIの台頭やインボイス制度の導入、採用難など、税理士業界を取り巻く環境は激変の最中にある。従来の「税務代行業務」のみでは付加価値の維持が困難になりつつある今、顧問先の財務基盤を守り、かつ攻めの経営支援を行う「財務コンサルティング」の実装は、事務所の存続に関わる喫緊の課題なのだ。

今回は「全国の財務コンサルティングで有名な事務所代表が語る、顧問先を守る攻めの支援とは?」と題して、財務支援の領域で全国的な実績を持つ4名の税理士事務所代表による座談会を開催した。(本座談会は、ミツカル代表城之内が議論テーマと内容を監修)

本記事はその内容を記録したレポートの【前編】である。今回は「戦略と設計」に焦点を当て、実践者の経営実態、ターゲット戦略、そして収益化の要となる価格設定のロジックについて解説する。

なぜ、具体的な営業手法の前にこのテーマを扱うのか。 それは、財務コンサルティングを導入するうえで、まず「自事務所の立ち位置」と「提供価値の定義」を明確にしておくことこそが、後編で扱う営業や組織づくりの成功率を高めるカギだからだ。

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この記事は、こんな方におすすめです。

目次

【前編】戦略編|高付加価値と設計

  1. 登壇者紹介:財務コンサルで高収益化を実現した4つの成功モデル
  2. 顧問先へ提供している付加価値とは?ターゲット別の財務コンサル戦略を解剖する
  3. 業務の値付けとサポート内容:「月額5万円」の壁を突破する4つのロジック
  4. 【まとめ】税理士が「作業代行」を脱却し、価格決定権を取り戻す3つの要諦